Note
覚えなくても遊べる花札を作ってみる
社内メンバーのつぶやき
こんにちは、ナカダと申します。
Note更新2人目として、何を書こうかと迷っていました。
普段の仕事のこと、自分自身のこと、デザインに関連する興味や好きなこと。
いろいろと考えていくうちに、思ったことや感じたことを「言葉」ではなく「デザイン」でアウトプットすることも、デザイナーらしい表現なのではないかと思いました。
そこで私は、このnoteを書く機会を、自分の日常の中で感じたことや興味のあることに対して、デザインで向き合ってみる機会にしてみたいと思います。
突然ですが、花札をご存知ですか?
おそらく多くの人が「知っている」と答えるのではないでしょうか。
映画『サマーウォーズ』では物語の重要な場面に登場しますし、任天堂がもともと花札の製造からスタートしたことも有名な豆知識です。
しかし、実際に遊べる人はどれくらいいるのでしょうか。
そう聞かれると、手を挙げる人は一気に減るかもしれません。
私もその一人でしたが、ゲームをきっかけに「こいこい」という遊び方を知り、実際に遊んでみると凄く面白い!
単に役を揃える運ゲームかと思いきや、カードの種類が限られているからこそ、狙った札のありかを推測したり、相手の役を阻止したりと、思った以上の戦略性にすっかり感動しました。
覚えなくても遊べる花札を作ってみる
それでは、なぜこんなに遊べる人が少ないのでしょうか。
その理由は、花札の「覚えることの多さ」によるハードルの高さにあるのではないかと考えました。
それなら、この課題を解決するのはデザイナーの役割なのではないか!
そこで今回のテーマは、【覚えなくても遊べる花札を作ってみる】とし、この課題にデザインで向き合ってみたいと思います。
問題提起〜いざデザインで立ち向かう!
それでは、私も実際に遊んだ「こいこい」に焦点を当て、何が遊びにくさの原因になっているのかを整理してみます。

- 役が覚えられない
猪鹿蝶・五光・タネ、どの札でなんの役?まずはこれを覚えなければ遊べません。 - 強さが分からない
ではどの役を揃えるのが強いの?次はこれも覚えなくてはいけません。 - 札の違いが分からない
同じ花が描かれた札がありますがそもそも何枚あるのでしょう?何が違うのでしょう? - 月が分からない
ゲームの先攻は早い月を引いた人から始めるらしい…ではどの絵がどの月? - 札の名前が分からない
なんの絵か分からないのが尚更おぼえにくくなってしまう。
それでは、これらの問題を解決すべく、「覚えなくても遊べる花札」を作ることに挑戦してみました。

カードゲームとして馴染みが深いトランプのデザインをベースに、「数字」「マーク」「色」で札の種類が分けられていることが直感的にわかるようなデザインとしました。
1つの月が4枚しかない。という前提がゲームの戦略にも繋がるので、その月の札4種を記号で並べて(1月は♦︎光・◾️タン・⚫︎カス・⚫︎カス……のように)、持っている札で他にどんな札が狙えるのかというのも可視化してみました。
また、こいこいを遊ぶ上で一番の課題だと思った「役が覚えられない」という点は、対戦用のトレーディングカードを参考に下にまとめることで、札を手にしてから狙いたい役を考えられるように構成しました。
作り終えて
noteに何を書こうかと迷って少々見切り発車で始めた挑戦ですが、このように自分でテーマを決めて何かを作るというのは学生の頃以来久しぶりでした。
学生の頃はここまで作るのに、きっともっと時間がかかった気がして懐かしく思います。つい見かけから入りがちだった学生の頃と違って、今回のテーマに関しては問題点を考える・それを解決するためのデザインを考える、という道筋を自然に立てられるようになったのがあの頃からの成長かなと思います。
今回の制作はここまでとしますが、さらに良いものを目指すためにどんな課題が残ったか振り返って終わります。

- 説明カードが長い
せっかく札自体は「覚えなくても遊べる」をコンセプトにしましたが、やっぱりルールは覚えなくてはいけません。この説明カードを1枚ずつ見ながらゲームを進行できるように心がけましたが、考えるほどに「こんな時はどうする?」の補足説明が出てくるため、情報を絞りきれませんでした。 - 例外ルールを説明できなかった
今回はその場にいる人が楽しく遊ぶことが出来ればOKの意図で、いくつかのルールを省きました。主要なもので「菊に盃」の札はタネ札でありながらカスとしてもカウントできる特殊な札ですが記号でそれを表現しきれず省く判断としました。 - 札の色が似ている
札の色を月ごとに分けましたが、描かれた植物がわかる色であることも意識する必要があり、赤系の札が多く区別しにくくなってしまいました。 - 元の絵柄の雰囲気を残せなかった
札の色を月ごとに分けた結果、元の札の持つ雰囲気を残せず、これで遊び方を覚えた人が本来の花札で遊ぶにはもう一度理解し直す必要が出てきてしまいそうです。 - 元の絵柄の表現に方針がブレた
11月のタネ札は「鬼札」といって、11月の植物「柳」も登場せず、赤と黒で表現された特殊な札です。その特徴を残そうかと、11月の色(黄緑)の他に例外で赤を使いましたが、初めて見る人にとっては何の意味があるのか混乱させてしまうなと反省点です。
それでは、また次の順番で何を作ろうか考えておこうと思います。
閲覧ありがとうございました。
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